プログラム詳細

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千年の一滴 だししょうゆ

 NHKで放送されたドキュメンタリーの「だし編」と「しょうゆ編」を映画化。日本人が昔から味わってきただしやしょうゆ、そしてそこにまつわる発酵菌の話が、美しい映像とともに語られています。あらためて、じっくり和食を味わいたくなる映画です。そして改めて日本の食文化の奥深さ、歴史の深さに感動を覚えます。
 映画終了後には、実際映画に出てきた地域とは異なりますが、静岡県西伊豆で伝統の本枯鰹を伝統製法で製造するカネサの芹沢さんと日高昆布と短角牛の生産者である高橋さん、映像の中で出てくるお醤油屋さんの寺田屋本家に以前おつとめされていた醸造家のなかじさん、この3名とのトークセッションを行います。鰹節も昆布もしょうゆも発酵し熟成させてうまみを作っていきます。この3人の方々のお話を聞きながら、日本の伝統のうまみの秘密に迫ります。


…映画上映(110分)(12:30〜14:20)

…パネルディスカッション(14:30〜15:20)

出演:芹沢安久(静岡県・鰹節生産者)、高橋祐之(えりも町・昆布生産者)、南智征(札幌発酵研究所・元寺田本家)


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芹沢安久(せりざわ・やすひさ)

1968年静岡県西伊豆町生まれ。県立松崎高校を卒業後、地元の建築会社で大工修行など経て、家業である「カネサ鰹節商店」にて鰹節作りの修業を始める。カネサ鰹節商店は西伊豆町の田子地区で1882年(明治15年)から続く鰹節の製造店。江戸時代から続く良質の鰹節「田子節」や日本で唯一この地区でしか作られていない鰹の塩漬け「潮鰹」の製造元として約130年続いている。現在同店の5代目として伝統製法「手火山式焙乾法」を使った田子節の製造をはじめ、塩辛や燻製品など昔ながらの製法にこだわり作っている。2009年には「西伊豆しおかつお研究会」を設立、地元の伝統的保存食「潮鰹」の普及に努めている。西伊豆の歴史や美味しさを手軽に食べられる「西伊豆しおかつおうどん」を提唱し、ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」にも出展している。その他、近隣の学校や地域団体での調理実習、学校給食での提供、鰹節・潮鰹の製造工程見学や鰹節削り体験の受け入れなどもしている。鰹節やカツオ文化の復権と発展、地元伊豆半島の活性化もめざしている。
西伊豆しおかつお研究会 会長
西伊豆カツオツーリズム協議会 会長
西伊豆町観光協会 理事など。
静岡県・鰹節生産者

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高橋祐之(たかはし・ひろゆき)

1958年えりも町生まれ。
昆布漁と、短角牛の牧場を経営。百人浜を臨む約100ヘクタールの放牧地で、短角牛260頭を飼育している。牛は親子で放牧し、堆肥を牧草地に還元する循 環型農業を実践する。2001年にファームイン『守人(まぶりっと)』、2002年に焼き肉『たんたん』もオープン。
短角牛は、スローフードの国際登録制度「味の箱舟」にも登録されている。
「テッラ・マードレ・ジャパン in 北海道 2015」の実行委員長を務める。

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南智征(なかじ)

「MOTHER WATER galley&book」代表・発酵ライフ研究家・元蔵人頭。アジア・ヨーロッパを中心に世界中を旅し、佐渡島鼓童文化財団にて伝統芸能を学ぶ。 その後、料理研究家中島デコ氏に師事し料理と暮らしを学び。造り酒屋「寺田本家」の蔵人頭を務めたのち退職。現在、札幌に移住し「MOTHER WATER」を開店。全国各地で麹や発酵の講座を開き、発酵する生き方を広めている。

著書
・「寺田本家の酒粕レシピ」(PHP研究所)
・「酒粕のおいしいレシピ 寺田本家蔵人の酒粕料理帳」(農文協)
・「みなみ屋さん 玄米ごはんと野菜のおかず 手作りする発酵保存食」(パルコ出版)
・「毎日のマクロビオティック みなみ屋さんのお弁当」(パルコ出版)
・「お酒を楽しむ人のための簡単マクロビオティックレシピ」(洋泉社)