農業被害が深刻となっている北海道のエゾシカですが、占冠村のエゾシカの有害駆除対策は柵で囲う方法はとらず、猟友会による駆除と、ジビエ工房での処理加工による資源の有効活用に舵を切りました。ただ数を減らすだけの対策ではなく、大切なのは「森の命をいただいて食べること」。水の循環や森の生態系などのバランスを未来まで保っていくためには、丁寧に処理したおいしいエゾシカを持続的に食べ続けることが大切です。
このエクスカーションでは、猟師の世界を疑似体験いただき、森の声、猟師の声に耳を傾けます。
高橋勝美(森のかりうど)
1953年斜里町生まれ。(株)森のかりうど代表取締役。占冠猟友会会長。1983年に占冠村に移住し、リゾートで索道技術者として勤務。2001年に森のかりうどを設立。2012年に法人化し、村の野生獣解体加工施設「ジビエ工房森の恵み」を運営管理。クリーンキルと高校生向けの食育プログラムに取り組む。