プログラム詳細

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アイヌ文化を学び、感じる
シンリツ エオリパック アイヌ「イオマンテ」を語る

 旭川川村カ子ト記念館館長である川村兼一(シンリツ エオリパック アイヌ)さんが、アイヌ民族の伝統儀式「イオマンテ」の詳細なディテールや、アイヌの世界観を、絵本「イオマンテ」の原作者を聞き手に存分に語ります。イオマンテとは、イ(それ)オマン(行く)テ(させる)の意味で、カムイの魂を神々の世界に送る事を指す言葉。この儀式はってヒグマによって行われることが多いが、地域によってはシマフクロウのカムイノミが行われることもある。


川村兼一(川村カ子トアイヌ記念館館長)
聞き手:寮美千子(作家)


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川村シンリツ・エオリパック・アイヌ(兼一)

1951年旭川市近文コタン生まれ。川村カ子トアイヌ記念館第三代目館長。
「シンリツ エオリパック アイヌ」はおばのユーカラ伝承者の故砂沢クラさんが命名。「先祖を大事にする人」という意味。
父カネトは測量技師で飯田線(愛知県)を測量した(2011年1月、合唱劇「カネト」東京公演が予定されている)。
26歳で川村カ子トアイヌ記念館館長になる。1985年、旭川では28年ぶりのイオマンテ(熊送り)を行う。旭川アイヌ語教室やチカップニアイヌ民族文化保存会などの活動の中心的存在。河野差別図書弾劾裁判、アイヌ民族共有財産裁判の元原告。2008年7月G8 洞爺湖サミット反対現地闘争を闘う。現在、旭川アイヌ協議会会長。

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寮美千子

作家・詩人。
幼年童話から絵本・純文学・ノンフィクションまで手がける。1955年東京生まれ。
1986年に毎日童話新人賞、2005年に泉鏡花文学賞受賞。2006年、首都圏から奈良に移住。アイヌ文化関連作品に、絵本『おおかみのこがはしってきて』『イオマンテ めぐるいのちの贈り物』『黒い太陽のおはなし 日食の科学と神話』、アイヌの昔話を再話した『フキノトウになった女の子』『カムイを射止めた男の子』などがある。