報告:青木 誠雄
パネルディスカッションでは、野谷悦子さんのコーディネートにより、4人のパネリストが発言しました。
○沼田町・産直グループ愛菜ママの堀直美さんからは、平成11年に、地区の友だち5人と一緒に始めた直売所「らんらん畑」が、母親世代に店番を手伝ってもらうことにしたことで、母親たちの生きがいになっていることや、14年から始めた、街中の空き店舗を使った直売所が、地域のおじいちゃん、おばあちゃんのコミュニケーションの場となっていることなどについて、報告されました。
○北野まきば町内会長の田部徹さんからは、空き店舗を、町内会の350世帯で年間60万円で借りて町内会館を開設し、この施設の賃借料を捻出するために、「晩酌カフェ居酒屋たそがれ」を始めたことや、5グループの当番制で運営しているが、異業種出身者が集まり、それぞれの特技を発揮してもらうことで、運営がうまくいっていることなどについて、報告されました。
○占冠村・村民食堂の細谷誠さんからは、トマムリゾートに勤務時に、「トマムの達人」という新聞を作り地域情報を発信したことや、湯の沢温泉の再生に当たり、お客さんが集まれるように囲炉裏を作り、木質ボイラーを導入したこと、さらに、アイヌの人たちと森に入って活動することを通じて山菜市の開催につながったことや、3年前に「ぼっこ手袋」を立ち上げ、鵡川の流域の食材を活用した、村民食堂を開いた経緯などについて、報告がされました。
○いしかり食と農カレッジの村上岑子さんからは、公民館での「食の講座」を通じて、生産者から食品のことを教えてもらうようになった経緯や、平成15年から、初心者味噌づくり講座を始めたこと、さらに、厚田村、浜益村との合併をきっかけに、収穫体験と生産者の話を聞くバスツアーを開始したことや、現在、「うかたまグループ」として、季節にちなんだ地元の食材を使った料理づくりの講座を開催していることなどについて、報告がありました。