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C-8 「自分を愛しはじめた小さなむら・まちの物語~イタリア・スローシティ」

報告:青木 誠雄

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 島村菜津さんのお話には、50名近くの方が参加されました。 島村さんは、イタリアのスローフードやスローシティの取組を、美しい写真とともに紹介され、これからのまちづくりのあり方について、提言されました。
 スローフードは、人と人との関係を食卓から変えようとする楽しい革命運動である。 食べ方を少し変えるだけで、家族や友だち、地域社会の関係が変わる。 地元の商店街を大事にするだけで、まちが変わり、ものづくりが変わる。 家族や友人、生産者、地域社会、そして自然や景観の中心に食卓があり、環境の時代と言われる中、一番大切なのは私たちの食生活であり、これがスローフードの基本的な哲学である。
 イタリアのスローシティのまちづくりに比べ、日本では、泊まってゆっくり過ごせる場所がまだまだ足りない。 そこに暮らす人を知らなければ、農山漁村の良さがわからない。スローシティを始めたグレーヴェ・イン・キアンティは、いかに人口を増やさないかを考えて活動を始め、結果として3,000人くらいの人口が増えた。 美しい村連合では、歩いて楽しい町づくりを進めている。 お年寄りや子育て世代が、暮らしやすいまちであることが中心の考え方である。 ベンチの数が足りているかが、ホスピタリティの指針となっている。まちづくりに必要なのは箱モノを作ることではない。 地産地消の店など交流の場を作り、歩いて日常品が買える、楽しめるまちにすること、在来種を大切にし加工するなどものづくりを育てることであり、再生エネルギーを活用して、自然との折り合いをつけることである。 そして、それを伝える情報発信がこれからのテーマである。

プログラム詳細

C-8 「自分を愛しはじめた小さなむら・まちの物語〜イタリア・スローシティ」