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A-17 「土と草とミルク」

報告:性全 祐美

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 土と草とミルク、一見あまり関係ないと思うかもしれないが、十勝しんむら牧場のこだわりと美味しさはここに秘密がある。今回、そんなこだわりの牛乳について教えていただいた。
  会場の机の上に二種類の牛乳を用意し、一つはスーパーなどで売られている市販の牛乳。もう一つが、十勝しんむら牧場の放牧牛乳。この二種類の牛乳を実際に飲み比べてみると、参加者の方々から「美味しい」「舌触りが違う」などの声が聞こえた。私も飲んでみたところ、しんむら牧場の牛乳の方が美味しいと感じた。そんな美味しさの理由は、ズバリ土づくりにあるのだと新村さんは教えてくれた。
  美味しい牛乳がどうして土づくりからなのか。それは、健康な牛を育てるにはまず、餌となる健康な牧草を作らなければならない。そして、健康な牧草を育てるには、健康な土づくりがポイントになる。安全で美味しい牛乳を搾るには、土づくりからスタートする。土の中には多種多様な生き物が存在し、それらが住める環境ができると、その中で循環が行われる。最近、草地更新をすることがすすめられているが、草地更新をしてしまうと生き物たちが住める環境が壊されてしまうと考える。そのため、もっと考えて草地管理をしていくべきだと思った。
また、循環することで、輸入穀物や化石燃料などの外部エネルギーに頼らずに牛を飼うことができる。そして、これらはすべて食の安心・安全に繋がっていることも知ることができた。
  牛にできることは牛に、土にできることは土に、これらの関係が上手くいくように手伝うのが人間の役目であり、それぞれが働きあい、大きな力となっている素晴らしさを感じた。

プログラム詳細

A-17「土と草とミルク」