報告：氏本 長一
十勝大会の３日目（最終日）は十勝千年の森ツアーでした。管理責任者のヘッドガーデナー新谷みどりさんの懇切なガイドで千年の森の発足経緯やデザインコンセプトなど分かりやすい説明を受けながら参加者全員で現地を散策しました。
千年の森オーナーである十勝毎日新聞社は、新聞紙として消費する木材に見合う植林を考えながら、離農跡地を千年の森に現在進行形で作り替えていることを伺って、志の高い地域企業が地域文化の重要な担い手として地域の歴史を紡いでいるのだと思いました。
日高山系から吹きおろす風をうけて波立つような地形の牧草地に立つと、天然の厳とした日高の山々に抱かれるように広がる人工草地の調和に心地よい安らぎを感じました。
晩秋の澄んだ空気、秋晴れの碧空、黄金色のカラマツ林、あまりの豊穣な時空に思わず草地に横になりそのまま熟睡してしまったのは、連夜の仲間たちとの楽しい酒宴の疲れからではなく、十勝の大地の包容力にちがいありません。