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A-22 「大地の食卓〜幸せな時間」

報告:日浅 尚子

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 みんなが働くと、美味しくなる-十勝大会最終日「大地の食卓」でこう確信した。
 「大地の食卓」は清水町の「十勝千年の森」で行われた。 11月初旬とは思えない暖かさ。 遠くには日高山脈。 山盛りのお皿を持って外のテントに。お皿には牛蒡や人参や色とりどりのジャガイモなど、たくさんの蒸し野菜。「甘いね」「何もつけなくてもおいしい」。あちこちから楽しい声がする。珍しいエゾシカのサラミやソーセージも蒸し野菜とよく合う。 スローフードのアイコン「カタツムリ」の太巻き寿司は、どうやって作ったのか不思議。 職人さんの技って、すごい。
 陽気につられ赤ちゃんはあくびし、子どもたちは立ち枯れの草むらを駆け回る。トランペットを吹く人。知らない者同士のおしゃべりもはずむ。最後は150人が一列になって写真撮影。ああ、大地に私たちは立っている。キッチンの清掃やテント設営、食材集め(11人の生産者が協力)、メニューの検討、前日からの仕込み、当日の調理やサービス、会場整理と後片付け。 数え切れない仕事を気づいた人が受け持つ。 静かに、粛々と、楽しく。だからこのお皿のこのお料理がおいしいのだ。みんなが得意な力を出し合うからこそ、おいしい物が頂ける。 食べるということは、そういうことなのだ。 大切なことに気づいて、幸せな「大地の食卓」だった。

プログラム詳細

A-22 「大地の食卓〜幸せな時間」」