報告:西尾 淳
スローフード協会が推進する味の箱舟(通称:アルカ)には、北海道関連の5品(八列トウモロコシ、日本短角牛、札幌黄、まさかりカボチャ、札幌大球)を含み、日本全体で34品(H27.11時点)の登録がある。これらのアルカをそれぞれ登録に至る背景や特徴、生産地などの情報をまとめ、テッラ・マードレ・ジャパンin雲仙を実施時に作成したパネルデータを基に、新たに登録された品目を追加し、北海道で今後登録の可能性があるラワンブキ1品、日本地図でのアルカ情報1枚を加え、全36枚のパネル展示を行った。
また、そのうち、生産・収穫時期などで実物や加工品の展示が可能なものを展示した。当日はパネルの展示に関して興味をもって観る人が多く、パネルだけではなく、実際の展示物を展示し、ものによっては講演だけではなく、実際に試食も無償提供したことも、味の箱舟の周知・啓発に関して大きく貢献したと思う。予想以上に、「よかった」との話が聞こえてきたため、使用したパネルも保管してあることから、次回以降北海道で味の箱舟に関して同様の取組をする際には、展示~販売までつなげていければ、と先の展開を楽しく考えることができた。