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C-7 「北欧のシェフとスローフード」

報告:並川 敏万

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 デンマークから、料理研究家でスローフードコペンハーゲン代表カトリーヌ・クリンケン氏に参加いただき、食事情やスローフード活動について、映像を交えて紹介いただきました。
 デンマークでは、3食を家で作って食べるのが基本ですが、近頃「first cheep & easy早く安く簡単」が求められ、スーパーマーケットでプラスチック容器入りの「食品」の購入が一般的となっていることや、人口より豚が多いにも関わらず、安い輸入物が売られていることが紹介され、有機食材が志向されていながら(行政も地産地消ではなく有機食材の普及を推進)、殆どが輸入品であることを心配されていました。
 そのような中、「New Nordic Cuisine」(新たな北欧料理)と称される動きも生まれ、「誰でも正しく安全な食を」「ローカルで頭から尻尾まで」と料理人が小規模生産者を支えようという取組みや有名店シェフによる後進の育成など、本当の良いものを食べようとの運動が広まっていると紹介されました。
 また、デンマークでのスローフードの活動については、お金を介さない物々交換会の試みや、若者による取組みが会員以外の人々も巻き込んだ活動に広がっているとのことで、「食文化を育てるためには、受身でなく関わること、比べて選んで食べることで変えられるという意識変革が大切です」との言葉が印象的でした。
 会場との質疑応答の後、進行役の深江さんが全体を総括し、「何を選びますか?それが問題です。 行動を少し変えてみる。 明日から買うものを一つ変えてみては」との提案で幕となりました。

プログラム詳細

C-7 北欧のシェフとスローフード