開催報告一覧

B-11 「焚き火クラブナイト」☓「ディアパーティ」

報告:細谷 誠

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 テッラ・マードレ・ジャパンin 北海道2015の開催が決まり、広い大地の特色を生かした壮大な計画の下、占冠大会の開催内容とアイディア出しから、テーマを「源流から海へ」とし、大きな水の循環を考えその理念や未来像を多くの方と共有することを念頭にプログラムの構築と出演者、食材調達、各所への協力依頼を行った。
 スローフードしむかっぷでは今までの活動で培ったノウハウと人脈による協力により比較的スムーズな準備であった。特に会場となった星野リゾート・トマムは冬季準備休館にも関わらず全面協力していただき調理チームにおいてはむかわ町、占冠村各所から届く食材をスローフードの理念を踏まえベストな状態で調理頂き、参加者の満足度と感動に大きく貢献していただいた。また神田ディレクター統率のバンケットチームは細やかな配慮と動きで最高のおもてなしに貢献。
 食材の調達では村内のカリフリ農場、堀井農園、熊ちゃん農園の協力をえて野菜類の提供。 森のかりうどからは2頭分のエゾシカ肉を、占冠らしい食材とトマムリゾートからのバリエーション豊富な料理でパーティーを盛り上げた。 反省すべき点として料理説明のタイミング、ブッフェスタイルでもあり、参加者が一通り料理をとった後に行ったがブッフェボードなどに生産者などの解説をいれるなど一考が必要であった。
 アイヌ音楽と現代音楽については川村兼一氏によるカムイノミで始まり、会場の特徴である森のライトアップと篝火を演出に加えシンプルな照明とステージ演出を心がけ、Dj-halの電子音が会場の幻想的な雰囲気を導き出し、アイヌボーカルグループ「マレウレウ」も伝統的なアイヌのウポポからムックリ演奏へと今までにないほどの充実した内容のステージとなりアイヌ音楽と現代音楽のコラボレーションに大きな可能性を秘めていると実感した。  川村兼一氏をはじめとするアイヌの方々とは今までの活動の中で築かれた信頼関係もあり占冠における環境プログラム開催や新たな企画において今後も絆を大切にしていきたいと考えている。
 最後にテッラ・マードレジャパンin北海道開催を支えてくださったすべての関係者に感謝するとともに、人と人とのつながり、地域のつながりが、「大地をつなぐ人」となり、世界中が笑顔で手をとりあえる未来となることを願う。

プログラム詳細

B-11 マレウレウ、DJ-halによる「焚き火クラブナイト」×「ディアパーティ」