開催報告一覧

B-13 「猟師のエクスカーション」

報告:浦田 剛・中島 辰男

B-13-1

 本プログラムでは「今回ならでは」を標語に、マスメディアでは得づらい論理的、技術的な解説や実体験で猟師の世界を知り、ひいては自然環境や社会と関係づけることを目指しました。
 最初は座学。 講師の髙橋さんと浦田、中島が掛け合い、参加者へも問いかけながら進めました。「ハンター」「狩猟」「猟銃」など、誰でも言葉だけは知るキーワードを提示し、その定義や意義から徐々に「猟師」の輪郭を露わにしました。 講師陣が狩猟装束を身に付け、模擬銃を取り出し、常に新展開を仕込んで飽きない進行を心掛けました。次は班分けして屋外へ。 朝のうちに仕込んだシカデコイを標的に、どのように接近して射点を掴むか、全員で取り組みました。 射撃は狩猟の一要素にすぎないことが実感されたと思います。 屋内に戻り、実射の状況を映像で補足した後、有効活用について髙橋さんに講話を求め、最後はテーマを提示して参加者とのディスカッションです。 有効活用の功罪や、伝統猟法と技術改良の兼ね合いなど、あえて正解のない問いかけを選びました。 人と動物の接点に様々な相剋があり、希望も悩みも抱える世界であることを、奥行きをもって感じてもらえたのではないかと思いました。

プログラム詳細

B-13 猟師のエクスカーション