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B-3 「鵡川の落差工を考える住民会議」

報告:山本 敬介

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 村内を流れる一級河川「鵡川」にある古い人工構造物「落差工」について考える住民会議。このテッラ・マードレでは、6月から行われてきたこれまでの議論の内容や、環境調査の様子、この住民会議の成り立ちなどを、コーディネーターを務めているオフィスマルマの長谷川雅広さんが、流域住民などの参加者に報告した。
 この会議には、地域住民を中心に、環境や河川改修の専門家、川を利用している自然ガイド、釣り好きな方、山女魚の放流を行っている地域団体、大学生など、さまざまな方が参加している。行政が準備した住民説明のための会ではなく、住民自らが長い時間をかけて議論し、さまざまな問題を取捨選択して、次年度以降の改修につなげていく。会議はワークショップ形式を採用し、座学と現地調査の組み合わせで行われる。まずは落差工の出来た経緯や現在の役割を知り、その上で問題点を共に考え、生物多様性や魚道の種類を学び、魚類調査やサクラマスの産卵調査にも参加して、議論を深めている。
 この日も報告のあと短い時間だったが意見交換などが行われた。むかわ町から参加した小坂さんは「20年ほど前に源流部を考える活動を始めたが、源流と海のつながりを考えるための人的な交流が広がっていると感じている」と話した。議論は春まで続けられ、結論は次年度の落差工の改修に反映される。

プログラム詳細

B-3 「鵡川の落差工を考える住民会議」